台湾「櫻花返郷會」の活動
昭和天皇が摂政宮・皇太子殿下として1923年(大正9年)に台湾に行啓されました際、台北市近郊の草山(現在の陽明山)に桜、台南でガジュマル、屏東では竹の新種を発見され、瑞竹と命名されて植えられました。
多くの台湾国民が日台親善のために、その桜、ガジュマル、瑞竹の苗木を日本に里帰りさせたいと願ってきました。
2019年は日本が平成から令和へ改元する年に当たって、天皇陛下のご即位を祝うために、昭和天皇ゆかりの桜、ガジュマル、竹の里帰りを実現させようと、台湾政財、文化など幅広い分野の有志が中心となって、同年夏「桜里帰りの会」を結成し、天皇陛下の即位式をお祝いしたいとして、寄贈計画を推進しました。
2020年2月11日、台湾桜里帰りの会(台湾側名称・櫻花返郷會)により「苗木目録寄贈式」が台北市内のホテルにおいて行われ、日本と台湾の関係者ら約30人が出席しました。
台湾「桜里帰りの会」会長の黄石城・元行政院政務委員(閣僚級)が「寄贈式」において、目録を日本側代表者に手渡し、「こられの植物が日本で見事に成長し、日本と台湾の交流のシンボルになってほしい」と挨拶しました。
台湾原生種の桜(寒緋桜)の苗木は、2020年年末に日本に搬入され、2021年春に皇居北の丸公園に移植されました。
その後、日本各地、昭和天皇ゆかりの地などに植えられてゆくことを希望しています。