令和6年12月12日

スペイン・ビルバオ ヨーロッパ広場にて

桜植樹式

 2024年12月12日、スペイン・ビルバオにて、「一般財団法人 日台国際桜交流会」による桜植樹式が開催されました。
場所は、戦争と平和の象徴として知られる“聖地ゲルニカの木”のすぐそばにあるヨーロッパ広場。ゲルニカは、スペイン内戦中にドイツ空軍の無差別爆撃を受けた町であり、その悲劇はピカソの名作《ゲルニカ》にも描かれ、戦争の残酷さと平和の尊さを世界に訴えてきました。

 その象徴的な地に桜を植えるという今回の取り組みは、過去の記憶を未来につなぐ平和のメッセージでもあります。海外で初めての桜植樹式となったこの日、日本からは名誉会長の安倍昭恵氏(安倍晋三元首相夫人)も出席され、静かに思いを述べられました。

 穏やかな冬の日差しの中、友好と希望を託された桜が静かに根を下ろし、歴史の重みとともに、心に残る式典となりました。

ゲルニカの木の前にて
ゲルニカの木の前にて
安倍昭恵名誉会長 ご挨拶
安倍昭恵名誉会長 ご挨拶
水上逸朗代表理事 ご挨拶
水上逸朗代表理事 ご挨拶
水上逸朗代表理事、張茂森副代表理事、アナ・オタドゥイ・ビスカヤ総会議長、邱貴理事、安倍昭恵名誉会長
水上逸朗代表理事、張茂森副代表理事、アナ・オタドゥイ・ビスカヤ総会議長、邱貴理事、安倍昭恵名誉会長
昭恵夫人からプラダレス首相へ贈呈
昭恵夫人からプラダレス首相へ贈呈
ゲルニカ集会場にて署名をする安倍昭恵名誉会長と アナ・オタドゥイ・ビスカヤ総会議長
ゲルニカ集会場にて署名をする安倍昭恵名誉会長と アナ・オタドゥイ・ビスカヤ総会議長
ヨーロッパ広場に5本植樹された「昭和天皇ゆかりの桜」
ヨーロッパ広場に5本植樹された「昭和天皇ゆかりの桜」

スペイン北部・バスク地方の町ゲルニカは、1937年、スペイン内戦中にドイツ軍による無差別爆撃を受け、多くの市民が命を落としました。その惨劇を描いたピカソの絵画《ゲルニカ》は、戦争の非情さと人間の苦しみを世界に訴え、今も平和を象徴する芸術作品として語り継がれています。

その歴史的な町に立つ「ゲルニカの木」のすぐそばで、日本の桜が植えられたことには深い意味があります。破壊の記憶を抱える土地に、再生と希望を象徴する桜を根付かせる——それは、悲劇を乗り越え、未来に向けて平和の願いを育む静かな祈りでもあります。

今回の植樹は、国や言葉を超えてつながる想いの証として、心に残る式典となりました。

昭和天皇ゆかりの桜MAP